2011年10月02日

なぜ

こんばんわ、ハチです*


そういえばなぜ「庄内ごはん映画祭」なのか・・

ここで少しお話しできたらと思っていますkinoko




ごはん、といえば家族や仲間と囲むもの。

食事の支度ができたとき、「ごはんでぎだよー!!」ってお母さんが家族を呼んだりしますよね。

特別な日には、ご馳走を並べてお酒を酌み交わしたりします。

集って、食べて、話す。そんな温かい「ごはん」の雰囲気で映画祭が出来たら、素敵だなぁって思っています。



そう思うようになったのは、農業を学ぶために神奈川県に行ったことがきっかけでした。


東京に暮らしていたとき色んな出会いから農業に興味を持ったので神奈川県の農家さんに飛び込みました。
そこは寮のような一軒家にWWOOFという旅人も居て住み込みで働くので、なんだか非日常が日常になっていく不思議な日々でした・・

英語わからないし、価値観まったく違うし、入れ替わり激しいし、えー!?って思うことなんて多々ありました。

でも、一緒にごはん食べると和むんですよね。
「世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だと思う」っていう歌がありますが、同感です。
食事の雰囲気が笑顔を生むし、それが繋がりになっていく。
母国に帰った友達も、いまだに手紙をくれます。地震のときも、沢山心配して気遣ってくれました。
本当にありがたいです。大切な友達です。


それから、神奈川に居たときに横須賀のあるカフェによく遊びに行っていました。
そこでの出会いが「映画祭をやりたい!」と思った一番のきっかけです。

カフェで小さな上映会が開かれたんです。
そこに参加させてもらって、農業への想いや“地域”に対する考えが具体的になりました。

上映会ではアニメーションの3本たてで、
・パラダイス/イシュ・パテル
・話の話/ユーリ・ノルシュテイン
・木を植えた男/フレデリック・バック
一つひとつの作品がとっても印象に残っているし、
特に「木を植えた男」は一生忘れないと思います。

カフェは椅子がぎゅうぎゅう詰めで、赤ちゃんからお年寄りまで一緒に映画を観ました。
赤ちゃんがぐずるのも上映会のひとつの出来事、笑ったり泣いたりすることも自然なこと。
映画の後には、ドリンクや地元の食材で作られた料理がどんどん出てきて、それを食べながら映画の話しをしました。作品や料理を共有して交流するのは、本当に楽しくて驚きました。

これを庄内でできないかな・・

そう思いながら、縁農の旅に出ました。
転々と農家さんを回りながらお手伝いをしてまわる旅です。
関西から始まり、少しずつ北上して酒田に帰ってきました。
その旅の中で出逢った人やイベント、街が色んなことを教えてくれました。
散々色んな方にお世話になったり、孤独な日もあって、
ふと思ったのは「地元に根付いて生きたい」でした。
あと、「お母さんのごはん食べたい」。
単純だけど、素直な気持ちで思ったことです。



酒田に帰ってきて、仲間ができました。
ひとりでは出来ないことが、誰かとなら出来ることがあることを今学んでいます。


「庄内ごはん映画祭」はこれからです。活動は始まったばかりです。


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